今季4戦目となる越谷との対戦は、テンポよくアウトサイドシュートを沈めた越谷が先制。
北海道は最初のオフェンスをターンオーバーで終えたのち、シュートが決まらず重たい立ち上がりとなるが、#4寺園のレイアップ、#15島谷の3PTなどから加点。
越谷に一歩先を行かれて追いかける展開の中、終わり際に#4寺園がジャンパーを沈め、13-11の2点ビハインドで最初のクォーターを終える。
開始早々#4寺園のレイアップで同点へ。
#5クリーナーがファウルドローからのフリースローを2本揃え、#4寺園の3PTも続いて一歩前に出るが、越谷#36榎田が3PTなどで応酬し、トランジションから走られてタイムアウトを請求。
その後はタフショットに追い込まれ、24秒バイオレーションになるなど重たい流れが続くが、#6菊地のトランジション、ボールムーブから#25アレンが3PTを沈めるなどで連続得点に成功し、最終的に3点ビハインドで前半終了。
後半も思うようにシュート確率が上がらず、我慢しながらの戦いとなるが、ペイントでの1on1やフリースローから徐々に点差を離され、4:49には2桁点差を背負う。
タイムアウト明けからは、#25アレンの3PTを皮切りに、#2ラモス、#4寺園も3PTで続き、互いに点の取り合いとなるが、終盤に#34盛實が2本の3PTを沈め、5点ビハインドで最終Qへ。
#4寺園の3PT、#40ウェルシュのインサイドで着実に点差を縮めると、6:15に#14星野がスティールから独走してレイアップを沈め、ついに同点とする。
越谷はペイント、北海道はアウトサイドから点の取り合いとなり、残り4分を切ったところで#4寺園のジャンパーが決まり逆転に成功。
その後リードチェンジを繰り返し、0:25に#34盛實の3PTが決まり1点前に出るが、越谷#5ピークにブザービーターとなる得点をねじ込まれ、連敗を止めることはできず試合終了となった。
小野寺龍太郎HC
小野寺龍太郎
「前半は、オフェンスの部分でシュートをメイクすることに互いに苦労するディフェンシブなゲーム展開となり、自分たちのプラン通り我慢強く戦えていた時間帯を多く作ることができていたと思います。
後半に入り、スコアリングが互いに伸びながらも、通常の自分たちのゲームに比べてもイージーなファストブレイクポイントであったり、自分たちでコントロールできないことにとらわれて次のプレーが遅れたりで失点が増えてしまいました。
今日の試合の大きなポイントとして挙げなければいけないのがディフェンスにおけるリバウンドで、相手にオフェンスリバウンドを15本も取られており、一方自分たちは60%未満のディフェンスリバウンドしか取れておらず、それでは勝つゲームを作っていくことは難しくなってしまいます。
ただ、そういった中でも、最後に勝つチャンスがあるところまで持っていけたのは、チームとしてポジティブな要素ではあると考えています。
ここ数試合、シーズンを通したアベレージと比較しても、ペイントエリアでの失点が非常に増えており、今日の試合でも75点のうち約40点がペイントエリアでの失点でした。
越谷さんのフィジカルコンタクトからのインサイドアタックは非常に脅威性がありますが、今日は簡単にやられ過ぎてしまっていました。
ファウルトラブルなどがあってもそれとは関係なく、ペイントエリアに入る前にもっと体をぶつけていくことをしなければいけないですし、ペイントエリアに入られてからも簡単な1対1も守れていませんでした。
直近のゲームで自分たちがなかなか勝てない要因はディフェンスの部分にあり、この後のゲームでも対戦相手のチームが同じように狙ってくると思うので、どんな試合展開であっても一定のディフェンス強度、コミュニケーションレベルを保ちながらゲームを作っていくことが、次のゲームでも求められると思います。
平日のナイトゲームにも関わらず、北海道からも多くの方が会場まで足を運んでくれて感謝しかありません。
次の仙台戦もAWAYですが、ここでしっかりと連敗を止めて、このあとの4試合、自分たちが今シーズンやってきたことをしっかりお見せできる戦いをしたいと思います。」
#34 盛實海翔選手
盛實海翔
■ラストプレーについて
最後はLJ・ピーク選手が決めたのですが、最後だけでなくその前の段階でもシュートを連続で決めていて、感覚も良かったのだと思いますが、最後の時間になってくると、感覚というよりも気持ちの部分が大きいと思うので、決め切る力を出されてしまいました。
自分の目の前で決められたのですが、もっと苦しませることをしなくてはいけなかったと思います。
そして最後のシーンに限ったことではなく、今日は試合を通してオフェンスリバウンドを取られ過ぎてしまいました。
チップアウトされたボールはスモールの人間がしっかり取り切るなど、チームとしてリバウンドを取らなければいけないので、そこで取り切れなかった積み重ねが最後に響いたので、勝負の鍵はリバウンドの部分だったと思います。
■残り4試合に向けて
CSの可能性がなくなった後に目標としていた27勝(※)を達成することができなくなっても、どれだけチームが1つになって、1つの勝ちを掴み取りにいけるのかが重要だと思います。
気持ちを出す、と言葉で言うのは簡単ですが、実際にそれをどれだけコート上で表現できるかだと思います。
応援してくださる方々のために、少しでも良い姿を見せていきたいです。
※B.LEAGUE以降、レバンガ北海道史上最多勝利数
#40 トーマス・ウェルシュ選手
トーマス・ウェルシュ
「どの敗戦も辛いものですが、特に今日の敗戦はタフで、チームとしても辛いものになりました。
試合を通してビハインドの状況が続いていた中、なんとか我慢してついていき、逆転してリードもしました。
最後のポゼッションのディフェンスも決して悪くは無かったと感じていますが、最後はピーク選手が決め切って試合が終わってしまいました。
試合の終わり方によって、普段よりもよりも重く、タフな敗戦となりました。」
■リバウンドに苦戦していたと思いますが、その点について
「特に終盤は、ディフェンスを頑張りタフショットを打たせて、相手が数回落としてもリバウンドを取りきれず、オフェンスリバウンドからセカンドチャンスに繋げられた場面がありました。
チームとしてそこを取り切れなかったことが、相手を勢いに乗せてしまう一因となってしまったので、悔やまれます。」
■残り4試合、どのように戦っていきたいか
「個人としては、シーズンを通してどんな状況でも全力を出して、自分の持てる全てをコート上に置いてくる気持ちで戦っているので、残りの4試合でももちろん継続するつもりです。
チームとしては、ここ数試合勝利できていない状況が続いています。
結果が全ての世界なので、どれだけチームとして何かを積み上げていても、結果として勝利に繋げられていないのは、非常に苦しい状況ではあります。
今日の敗戦をさらなるモチベーションに変えて、残りの4試合に臨みたいと思います。
このままシーズンを終えるには、あまりにももったいないと思っています。」