互いに高い強度で守り合いスローペースな立ち上がりとなる。
オフェンス面では#2ラモスのペイントアタックが決まるが、その後が続かず、琉球#4ロー、#53カークのアウトサイドシュートから先行される。
3:42、#6菊地、#15島谷、#25アレンがコートイン。
直後に#6菊地の3PTが決まり、相手についていくが、ペイントの守りがファウルに転じ、フリースローなどから加点を積み重ねられ9-16で最初のクォーターを終える。
#34盛實のペネトレイト、相手のターンオーバーから#5クリーナーが走って連続得点に成功。
3点差で猛追し、再度僅差を争う試合展開に持ち込む。
ディフェンスから我慢して最初の5分間は相手を2得点に抑え、一時は1点差まで迫るが、ピック&ロール、ミスマッチなどから加点してペースをあげた琉球に再び離される。
#40ウェルシュを中心にゴール下での勝負やラモスの3PTで追いかけ、6点差で前半終了。
我慢しながらついて行く展開の中で、琉球#4ロー、#34小野寺らに連続3PTを許すが、#4寺園、#2ラモスが応酬するなど長距離砲の打ち合いに。
シュート確率で優った琉球が再び一歩前に出るが、終盤は互いにボール落ち着かず、リバウンドも奪い合うなど激しくポゼッションが変わるアップテンポな試合展開となる。
北海道は#6菊池のユーロステップ、ファウルドローからのフリースローで加点するが、ターンオーバーも重なって流れを掴みきることができず、8点ビハインドで最終Qへ。
4Qの入りは、ビッグ、スモール陣双方にペイントでの加点を許し、再び2桁ビハインドを背負ってタイムアウトを請求。
早い段階でファウルもかさみ、フリースローからの加点を積み上げる琉球に対し、#25アレンの3PTを皮切りに再度追い上げの攻勢となる。
#4寺園のファウルアウトで交代出場した#15島谷が思い切りの良いドライブから加点すると、2:14には#2ラモスの3PTが続いて3点差に迫る。
ここから逆転までたどり着きたいところだったが、琉球#14岸本の連続3PTでクラッチタイムを制され、ホームで悔しい連敗となる。
小野寺龍太郎HC
小野寺龍太郎
「昨日はペイントで52失点してしまい、今日はよりペイントに対するフォローや、フィジカルな戦いができるかどうかが鍵でしたが、選手たちの頑張りにより、今日はペイントでの失点を22点にまで減らすことができました。
フリースローになる場面も多かったのですが、それこそが琉球さんの強みでもあり、今シーズン最もフィジカルな戦いだったと言えると思います。
そんな相手に対してファイトし、立ち向かうことができたのはチームの成長だと思います。
琉球ゴールデンキングスというチームのカルチャーは素晴らしく、天皇杯優勝だけでなく、今シーズンのリーグ優勝にも絡むクラブだと感じています。
リスペクトしている素晴らしいチームだからこそ勝ちたかったのですが、やはり簡単ではありませんでした。
琉球さんとの対戦は今シーズン最後でしたが、良い部分に目を向けて、今日のようなフィジカルな戦いをスタンダードにしながら、シーズン最後まで成長し続けたいと思います。
今節はファンの皆さまに勝利をお見せすることはできませんでしたが、来週のAWAY3連戦に勝って、次のホーム戦に帰ってこられるように、良い内容で戦い、良い結果を出したいです。」
■フィジカルに戦った今日の試合で、特にディフェンスで頑張った選手を一人挙げるとすればどの選手になりますか
「全員であることは間違いないです。
ただ、昨日のやられ方が良くなかった中、ペイントエリアのディフェンスが鍵となる今日の試合で、その守り方もスモールのヘルプやヘルプローテーションなど、チームの中での様々なルールがあるのですが、リバウンドの部分に関して言えば、トムはいつもキープレーヤーに対してボックスアウトをしながらも、リーグで最も多い数のリバウンドを取っていますし、トムのリバウンドには今日のゲームだけではなく、いつも助けられています。
常にビッグマンの中で一番プレータイムが長く、彼の頑張りがあってチームが成り立っていると思っていますし、スタッツに表れるリバウンドの数だけではなく、スタッツには表れないボックスアウトやコンタクトの数などの献身的なプレーを続けてくれるトムの存在は、チームにとって非常に大きいです。
一つの試合を終えて今日は良かったといった声かけをすることはあまりないのですが、献身的なプレーに対していつも敬意を感じています。」
#15 島谷怜選手
島谷怜
「昨日に比べて、チーム全員でペイントエリアのディフェンスを頑張れた試合だったと思います。
リバウンドも絡む意識が全員に見えたことも良かったです。
最後、もう少しで勝てるチャンスがあった中で、マッチアップしていた岸本選手に2本の3PTを決められてしまったのは悔やまれる部分です。
もちろん自分としては、シュート前の駆け引きや距離を詰めるなど、もっとできることがあったと思いますが、岸本選手の勝負強さは、いち選手として素直に素晴らしいと感じました。
敗戦という結果にはなってしまいましたが、自分たちが勝つチャンスを見出すまで追い詰めることができたことはチームとしても良い収穫でしたし、昨日に比べるとステップアップし、前向きな内容の試合ができたと思います。」
#6 菊地広人選手
菊地広人
「今日はチームとしてもフィジカルの部分やリバウンドに対する意識をさらに上げ、自分自身もさらにリバウンドに絡もうと思って臨んだ試合でした。
最後まで勝てる可能性があった試合だったと思いますが、相手のフィジカルであったり、岸本選手、ロー選手といったキープレーヤーの決定力で押し切られて、最後敗れてしまいました。
特に前半は、相手に対してフィジカルに立ち向かって戦えていたと思いますが、ほんの何分かそれができず、40分間やり続けられなかったところに差が出た試合だったと思います。」
■前半は3PT、特に後半は中に切り込むような動きも見られましたが、その点について
「最近は決して多くはないプレータイムでしたが、日頃のシュート練習は誰よりも積み重ねてきた自信があるので、自分を信じて、ボールが来たらとにかく打ち切ろうと思っていました。
結果、1本目が入って良い入りができたと思います。
その後は、もしディフェンスが3PTを警戒するような動きを見せたら、状況判断して中にアタックしようと思っていました。」