GAME2は序盤から激しい流れの奪い合いとなる。
トランジションやインサイドから加点を続け、セカンドチャンスでも#1関野の3PTが決まるなど、着実に得点を積み上げる。
さらに#5クリーナーがダンクを含む連続得点でリードを奪うと、#15島谷のレイアップで20点台に乗せるなど良いオフェンスの流れが続き、19-24と5点のリードで最初のQを終える。
開始早々に宇都宮#34ジェレットの3PTが決まると、内外から満遍なく加点されて逆転を許す。
#40ウェルシュの加点などで応戦するが、インサイドを強調され7点ビハインドでオフィシャルタイムアウトへ。
後半も相手の攻勢が続く中、#5クリーナーの3PTやディフェンスで仕掛けるなどで対抗し、1桁点差で踏みとどまって前半終了。
#2ラモス、#5クリーナーの加点や#4寺園のバスカンジャンパーなどで1ポゼッション差まで迫るが、取っては取り返され点差が縮まらない。
一進一退の攻防が続く中、#1関野の2本の3PTが大きく流れを引き寄せ、すぐさま#2ラモスの3PTが続いて0-11のランを作って逆転するが、ドライブやタフショットから取り返され6点差で最終Qへ。
#34盛實の連続得点で追いかけるが、宇都宮の連続3PTを浴び再び二桁のビハインドを背負う。
なんとか点差を縮めたいところだが、攻守ともに抜かりない相手を止めきれず、13点差でOTへ。
終盤は#34盛實や好調な#4寺園が続けて加点するなど、残り11秒で1ポゼッション差まで追い上げて勝利への執念を見せるが、最後はファウルゲームの末に悔しい敗戦となった。
小野寺龍太郎HC
小野寺龍太郎
「昨日のゲームを経て、自分たちがどのように戦うべきかを整理し、攻守ともにアジャストできた部分は多かったと思います。
宇都宮さんを相手にハイスコアゲームで勝ち切るのは非常に難しいことでしたが、選手たちは我慢強くついていって、最後の最後までチャンスを掴み、素晴らしいファイトを見せてくれました。
結果、負けてはしまいましたが、選手たちの頑張りは素晴らしかったです。
試合の内容としては、3Qまではフィジカルの弱さなどからなのか、なかなかファウルが得られず、苦しい状況ではありましたが、最後までどちらに転ぶか分からないゲームができたのは、選手たちの成長であり、今後にも繋がっていく、価値のあるゲームだったと思います。
最後になりますが、AWAYチームのコーチとして、ファンの皆さんが作り上げるブレックスアリーナ宇都宮の雰囲気は素晴らしかったです。
ブラスウェルHCのご逝去など難しい状況の中、宇都宮さんは40分間素晴らしいパフォーマンスでしたし、自分たちはジェレット選手を最後まで止めることができませんでした。
今シーズン、宇都宮さんとの対戦は最後になりますが、なんとか一勝を勝ち取りたかったですし、会場や配信を通して応援してくださっている皆さんのためにも勝ちをお届けしたかったのですが、それが叶わず悔しい思いです。
この連敗からしっかり切り替え、次のホームでは勝利を届けられるように良い試合をしたいです。」
#4 寺園脩斗選手
寺園脩斗
「相手の得意とするスコアリングゲームによくついて行った部分はありますが、宇都宮さんのようなタレントチームに対して競った展開で点の取り合いをしては、結果が示すように勝つことはできないです。
自分たちが強豪と言われるチームに対して勝つには、ロースコアに抑えることが必要であると改めて感じさせられたゲームになったと思います。
良いディフェンスができていた部分もあった中、相手がそれを上回って決めてきた場面も多かったのですが、ただ、そういった状況でも勝たなければいけないので、今後チームとして向上していきたいと思います。」
■大差をつけられたGAME1との違い
昨日はファストブレイクポイントなど、自分たちがこれまで防いできていたケースでの失点が多く、チームとしてディフェンスが機能していなかったのですが、今日のゲームではそこの部分を抑え、ピック&ロールゲームに持ち込むことができた点は昨日からの改善点だと思います。
ピック&ロールゲームに持ち込み、いかにタフなショットを打たせるかということをバイウィークの間準備してきましたが、宇都宮さんのようなリーグを代表するスコアラーがいるチームに対して今日のような試合ができたのは収穫でもあるのですが、最後はファウルゲームではありましたが、98点取られては勝つことができないので、残り21試合に向けて、より失点に対してこだわってやっていきたいと思います。
■終盤の競った展開で精度高くシュートを決めたことについてどのような意識だったか
ああいった場面では周りを探すのではなく、自分が決め切ることでなんとかチームとして我慢して喰らいつきたいと思っていました。
細かいことを考えてプレーするというよりは、空いたら打つということを決めてシンプルにプレーしていたので、それが結果としてよかったのかなと思います。
■次節越谷戦に向けて
次節の越谷さんはLJ・ピーク選手といったスコアリングに優れた選手を中心に攻めてくるので、そこをどう守るかが鍵になると思います。
一人で守るということはなかなか難しいので、チームでいかに守るかが大事になってきます。
今日の試合後にチームで話したのですが、今節プレータイムが少なかった選手もいますが、これからの21試合を戦っていくうえで、必ずどこかで全員が必要になってくるので、一人ひとりが準備をして、1試合ごとに自分が持っているものを出し切ることで自ずと結果はついてくると思うので、そこを信じて全員でやりきりたいと思います。
#40 トーマス・ウェルシュ選手
トーマス・ウェルシュ
「どこからでも得点が取れる、脅威性が高い宇都宮に対して、チームとして重きを置いたのはディフェンスの改善でした。
コミュニケーションの面では、GAME1と比べて特にオフボールの部分で良くなってきていると感じています。
しかしながら、98点取られている現実がありますので、それだけ取られてしまっては自分たちは勝つことはできません。
最初に3PTを止めて、そこからイージーショットを打たせないなど、色々と対策はありますが、相手は全選手がトップレベルなので、ディフェンスに関してはまだまだ課題があると思います。
この2日間、ブラスウェルHCが逝去されたこともあって、宇都宮にとっては特別な思い入れのある試合だったと思います。
そのような中、GAME1ではあのような負け方をして、そこから諦めるのは簡単でしたが、自分たちは今日しっかりカムバックしたと思います。
98点取られてしまい、ジェレット選手には40分間通して活躍され、厳しい試合ではありましたが、最後まで粘って、喰らいつき、諦めずに戦い続けたチームを誇りに思います。
次の水曜日、越谷とは今シーズン初めての対戦ということで楽しみにしています。
バイウィーク明け初のホームゲームなので、ファンの皆さんの前で全力を尽くしたいと思います。」