立ち上がりから互いに激しいディフェンスを展開し拮抗した滑り出し。
相手のプレッシャーを跳ね返すように#4寺園がジャンパーでAND1を獲得するなどでエナジーを見せ、#1関野の3PTなど連続加点でリードに出る。
その後もリバウンドを継続し、少ないショットクロックから再度#4寺園が3PTを沈めるなどでチームを鼓舞し、9点リードで最初のQを終える。
2Q、#66松下がバンクショットで3PTを沈めるなどで2桁リードを奪い幸先良いスタートを切るかに思えたが、ターンオーバーから流れをすくわれて相手の連続得点を許してしまう。
オフィシャルタイムアウト明けも川崎にやや押され気味の展開が続くが、リングへの執着心を失わず、フリースローや#5クリーナーのAND1、#34盛實の3PTなどで対抗し、8点リードで前半終了。
3Qの入りも好調な#4寺園の得点が光るも、川崎#35ライトの連続加点を許すなどでワンポゼッション差まで追い上げられてしまう。
#14星野、#4寺園らの3PTで対抗するが、一時はどちらに流れが転ぶか分からない一進一退の攻防戦となる。
集中力を切らさずに再度奮起し、#66松下、#15島谷らガード陣がアタックからAND1を獲得するするなどで起爆剤となり、最終的には14点差をつけ3Qを終える。
#40ウェルシュが試合を通して23リバウンドを記録するなど、最後までペイントで気を吐き、相手にチャンスを与えず20点リードまで点差を広げてオフィシャルタイムアウトに持ち込む。
激しさを増す試合終盤もコート上のメンバーがバランス良く加点して川崎の追い上げを許さず、71-89でAWAYの地で勝利を掴む!
小野寺龍太郎HC
小野寺龍太郎
「前節の群馬戦では悪くないゲームをした中で勝ち切れず、そこからあまり準備期間のない中で、群馬さんとはタイプの異なる川崎さんに対して、まずはディフェンスの優先順位を整理することに注力して取り組んできました。
川崎さんのキープレーヤーをどのように守るかがポイントでしたが、プラン通りにできていた部分とそうじゃない部分がありました。
前半と後半でやられてしまった部分が異なっているのですが、総合的に判断して、勝利はしましたが、内容的には決して良くはなかったという評価をしています。
ただ、準備期間が短く、タフなゲームが続いている中、川崎さん相手に勝ち切れたことは非常に大きいことですし、攻守ともに良い部分も多く見られたので、群馬戦の負けからしっかりカムバックして今日の試合を勝ち取れたことは大きかったと思っています。
細かい部分の修正点はありますが、また明日勝つために準備したいと思います。
ナイトゲームで遅い時間の開催にも関わらず、多くのブースターの皆さんが会場や配信を通して応援を送ってくださり、それが選手たちに届いて良いパフォーマンスをしてくれたので、明日もまた連勝できるように頑張りたいと思います。」
#40 トーマス・ウェルシュ
Thomas Welsh
「最終的にチームが勝てたことが一番良かったと思っています。
チームとしてやるべきことをしっかりと遂行することができたことで、掴んだ勝利だと思います。
個人のリバウンドのスタッツも伸びていましたが、数字以上に、リバウンドを取るためにボックスアウトをすることでボールをキープし、プレーでチームに貢献し、最終的にチームが勝利したことが、自分の数字よりもうれしいです。
川崎さんはリーグでもトップクラスのトランジションからの得点を誇るチームなので、そのトランジションを抑えるというゲームプランの一つはある程度遂行できたのではないかと思います。
オフェンスではペイントエリアにしっかりアタックにいくことでできており、そこからよいシュートが生まれていたので、攻守ともにチームで良いプレーができていたと思います。」
■本日23リバウンド、平均リバウンド数リーグトップであることについて
「どんな状況でもアグレッシブにプレーするということは変わりません。
今日のようにボールが自分の周りに飛んでくることもあれば、そうじゃない日もあります。
自分が守っている相手には取らせないことを意識して、ボックスアウトを徹底していますし、オフェンスの場面では、チームにさらなるポゼッションを与えられるようなリバウンドを意識しています。
攻守ともに、どんな状況でも自分のやるべきことをやり通すことを大事にしています。
成長と改善という意味では常に満足することはありませんし、日々前進していきたいと思っています。」
#4 寺園脩斗
寺園脩斗
「今日の試合は、相手の外国籍選手をいかに守るかということをポイントにしており、外国籍選手の得点を抑えつつ、日本人選手にも想定以上に得点を取られないことを意識していましたが、ある程度プラン通りにできたと思うので、その点は評価できるのではないかと思います。
相手の外国籍選手とマッチアップした、ライアンやトム、テリーが身体を張って頑張ってくれていたので、そういった彼らの頑張りが勝ちに繋がったと思います。
リードしている状況て点差を詰められた時は消極的になりがちですが、そこで逆転を許すこともこれまで多かったので、今日は決めてやるという気持ちで、常にゴールを向いて、空いたら打つことを意識して、今日は自分のリズムで打つことができましたし、打つ前の段階でライアンやトムがスクリーンをかけてくれているので、そのプレーに応えるためにも責任感を強く持ってシュートを打ち切った結果、それが今日は決まったのかなと思います。
レギュラーシーズン3分の1が終了して、少しずつHCのやりたいバスケットがチームに浸透してきて、なかなか勝ち切れない試合もありますが、大差で負けることは少ないので、今できていることをしっかりと継続することプラス、個人それぞれの成長が強豪と呼ばれるチームに勝つには不可欠なので、チームでの成長と個人の成長を同時に積み重ねていきたいと思います。」